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仏教美術事典
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触地印
触地印は、釈迦牟尼仏が菩提樹の下で悟りを開いた時、魔物が現れ、悟りを妨害しようとしましたが、それを打ち倒した時の印相(手振り)が触地印で、「降魔印」とも言われています。《大唐西域記》には「釈尊は、この印相で地に触れると、すぐさま地神がわき出て来て釈尊の福業勝徳を証明し、悪魔は退散した」と記載されています。そのため、この印相は、「證成印」とも称されています。又この印相は、様々な魔鬼神や一切の煩悩を悉く動けなくしてくれるそうです。